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2022.12.21

イベント

iHub Base Meetup Day 開催レポート

2022/12/21iHub Base Meetup Dayを開催しました。

このイベントは、iHub Base設立後、初めてのオンラインウェビナーイベントで、FIWAREにご興味のある皆様、これまでFIWAREに関連した活動に取り組まれてきた方々と、今後の更なるFIWARE活用に向けた想いを共有することを目的に、開催致しました。今回のイベントでは、104名の皆様にご参加いただきました。 

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 

※iHub Base Meetup Dayのアーカイブ動画は、本ページ末のリンクからご覧いただけます。

 

〇iHub Base Meetup Day プログラム

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(1)オープニング

・ご挨拶
 iHub Base ディレクター 橋本 研一郎

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FIWAREのルーツから、iHub Base設立までの経緯、今後の活動方針について、お話ししました。今後は、これまで様々な方が取り組まれてきたFIWARE関連の活動(点)を、面でつないでいくことを目指すと言及しています。




・来賓挨拶
 FIWARE Foundation CEO ウルリッヒ・アーレ 氏 ※ビデオレターでのご出演


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iHub Base設立と本日のイベント開催に対する祝辞、およびFIWAREコミュニティがグローバルに拡大していることに言及いただき、その中で、FIWARE iHubsが担う役割とiHub Baseの期待について、お話しいただきました。




・来賓挨拶
 IDEASFORUM ディレクター / FIWARE Foundation 理事 / ドイツ ヘルネ市 CDO ピエール・ゴルツ氏 ※ビデオレターでのご出演


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iHub Base設立と本日のイベント開催に関する祝辞、およびFIWAREは単なるテクノロジー・パートナーではなく、より良い未来を作っていくための哲学であり、ファミリーであると力強いコメントをいただきました。




・来賓挨拶
 FIWARE Foundation 理事 望月 康則 氏

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2022年、日本のiHub Baseに加え、中東のサウジアラビア、北米にもFIWARE iHubsが設立され、欧州外でもFIWAREコミュニティが拡大していることに言及いただきました。近年、各国のFIWARE iHubs同士での連携が活発化しており、FIWARE iHubs発の新たな取り組みが生まれている点に触れたうえで、iHub Base設立の期待についてお話しいただきました。





(2)iHub Baseのご紹介
 iHub Base ゼネラルコミュニティマネージャ 笹野 修平


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FIWARE Foundationの取組み、及びiHub Base設立の経緯、今後の方針について紹介しました。iHub Baseの活動にあたり、"Think Global, Act Local"というFIWARE iHubsのスローガンを胸に、海外のFIWAREコミュニティと連携しつつ、日本でFIWARE活用、デジタルイノベーションに取り組んでいくとコメントしています。




(3)特別セッション

本セッションでは、これまでFIWAREに関連した取組みを実施してこられたゲストの皆様をお招きし、これまでの取組みと今後の展望についてお話しいただきました。

本セッションのモデレータは、下記のお二人に実施頂き、ゲストの皆様とのインタラクティブなセッションとなりました。

 

モデレータ紹介.png

 

土屋さん&太田垣さん.png




特別セッションにご登壇いただいたゲストの皆様

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・一般社団法人コード・フォー・ジャパン 酒井 一樹 氏

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「市民、行政、企業をつなぐネットワーク型のまちづくり」というテーマで、シビックテックやFIWAREの取組みをご紹介いただきました。コード・フォー・ジャパンは、一方的ではなく、オープン、かつ市民参加型(双方向)のコミュニケーションに基づく、デジタル化支援を行っており、浜松市などでワークショップを開催しています。

酒井さんディスカッション.png

酒井氏は、コード・フォー・ジャパンの「Make our City」プロジェクトの中で、FIWAREに関する活動も開始。市民目線で考えると、テクノロジー起点ではなく、市民の生活の何を良くしたいかを考え、その解決に向けた手段の1つがテクノロジーであり、FIWAREであることを強調されていました。モデレータの太田垣氏も、コード・フォー・ジャパンのフェローを務めており、市民目線でのFIWARE活用について、議論が交わされました。




・NECソリューションイノベータ株式会社 北澤 はるか 氏

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「データ利活用によるまちづくりとFIWAREの活用」というテーマで、人流データなどのまちのリアルタイムデータを活用した福岡市の商店街での実証をご紹介いただきました。

今後は、商店街の各店舗の売上向上に向け、更なるデータ活用、および地域の大学・スタートアップ等を巻き込んだ取り組みを目指していくとお話いただきました。

北澤さんディスカッション.png

 

北澤氏の発表後は、モデレーターと商店街のデータ活用の可能性や効果検証について、議論が行われました。太田垣氏からも「データを集めるだけでなく、どう活用するか、このデータ活用にFIWAREを活用していけると良い」とコメントいただき、北澤氏は「このデータ活用を支えるためのインフラも重要だと考えている」と強調しています。その上で、北澤氏は、個々のまち・商店街の特性に応じて、データ活用を進めていきたいとコメントいただいています。



・さくらインターネット株式会社 菊地 俊介 氏

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「さくらインターネットにおけるデータ流通、FIWAREへの取組み、今後の展望」というテーマで、FIWAREに注目した背景や、FIWARE実証実験基盤の提供などの取組みについて、ご紹介いただきました。今後も、様々な皆様とコラボレーションしながら、FIWAREを活用したデータ活用の取組みを実施していきたいと力強いコメントをいただきました。

菊地さんディスカッション.png


IoTなどのハードウェアから取得できるデータや、オンライン上で入手できるデータをFIWAREの共通基盤上に接続させていくことで、今後どのような取り組みができるかという軸で大変示唆に富んだ議論が交わされました。



・香川大学 米谷 雄介 氏

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「FIWAREの取組み紹介」というテーマで、DX推進における問題や、それに対するデザイン思考を重視した香川大学のアプローチ、及び市民や学生を巻き込んだFIWARE活用のデザイン思考実践プログラムなどをご紹介いただきました。今後も「スマートシティに取り組んでいる本人が楽しむ」ということを意識し、各種コンテンツを整備していくと、人材育成の観点でもコメントをいただきました。

 

米谷先生ディスカッション2.png

 

米谷氏の発表後は、iHub Baseや様々な方々と連携について、議論が交わされ、米谷氏からは「スマートシティに取り組む本人が楽しむ」「楽しいだけではない社会貢献」という2点を再度強調いただきました。





(4)今後の活動予定のご紹介
 iHub Base 南方 悠里

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今後の活動予定を紹介しました。2023年以降も、FIWARE関連のトレーニングや各種イベントを実施予定です。




(5)クロージング
 iHub Base スマートシティスペシャリスト 幸田 拓也


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FIWAREに興味のある方、取り組んでいる方の皆様が、iHub Baseのメンバーであり、今後も皆様と様々な形でご一緒させていただきたいとコメントしています。





以上、iHub Base Meetup Day開催レポートでした。



iHub Base Meetup Dayにご参加いただいた皆様、ご登壇いただいた皆様、ありがとうございました。

今後とも、皆様と様々な形で連携させていただきながら、FIWARE関連の取組みを実施できればと思います。




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